三原・尾道地区会

【令和3年度 三原・尾道地区会 活動報告】

~地区会の特徴を活かして~ 
 当地区会は会員数31名と少人数ではありますが、その特性を活かし会員の声の届きやすい執行部を目指しで取り組んでいます。その一つとして尾道歯科医師会との合同研修会があります。この研修会は平成20年より始められ15年近く続いています。尾道歯科医師会と広島県歯科衛生士会三原・尾道地区会が一年ごとに交互に担当し、研修会の内容を企画しています。大きな研修会では、一人一人の歯科衛生士の希望に即した研修会を企画することは難しいのですが、小規模であることに加え歯科医師会の先生方のお力をお借りできることで、多方面から講師の先生をお招きすることができています。
 昨年は、令和3年11月21日(日)尾道市歯科医師会館 大会議室において「歯周病の分類と侵襲性歯周炎の遺伝子診断に向けて」というタイトルで広島大学大学院 医系科学研究科 歯周病態学 教授 水野 智仁(ミズノ ノリヨシ)先生にご講演いただきました。
これまで歯周炎は慢性歯周炎と侵襲性歯周炎に大きく分かれていましたが、2018年に新分類が発表され、これからは1つの歯周炎としてとりあつかうことになったこと、ステージとグレードという診断のフレームワークが導入されたことを解説していただきました。さらに、この分類への対応と、先生ご自身が同定された侵襲性歯周炎の責任遺伝子についてわかりやすくご講演いただきました。
 歯科衛生士となってからの学びの場は、多くの場合専門誌を読むことが多いかと思いますが、やはり実際に研修会に参加し、生の声を聴き、質問をしたり参加者と情報交換をする場が必要ではないかと考えています。そういった意味ではこの研修会は、歯科衛生士だけでなく歯科医師会の先生方と同じ講演を聞くことができるので有意義ではないかと思います。
 今後も会員の皆様の意見を聞き、より良い研修会を企画していきたいと考えています。多くの方の参加をお待ちしています。


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