活動報告

2025年6月27日

研修会報告令和7年度 地域歯科保健研修会 報告

 令和7年6月22日(日)に広島県歯科医師会館にて、令和7年度地域歯科保健研修会が開催されました。講師に藤原 薫先生(保健師)、望月 マリ子先生(作業療法士)をお迎えし「高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施における歯科衛生士の役割~経緯からひも解く~」「これからの地域づくりで歯科衛生士さんに期待すること」というタイトルでご講演いただきました。


 藤原先生のご講演では、超高齢者社会における日本において介護予防事業や地域ケア会議、通いの場における目的や現在の制度、仕組みについて大きな枠組みの説明をしていただきました。健康寿命の延伸のため私たち歯科衛生士がどのように関わっていくことが重要なのか、オーラルフレイルに対しての疫学的な視点、ならびに実践についてもご講演いただき大変勉強になりました。
 望月先生のご講演では、実際に現場で取り組まれている内容や連携を図る私たち歯科衛生士へのエールもいただきました。利用者、対象者の方の口だけを見て評価するのではなく、社会的要因や生活背景など広い視野を持って関わっていくことの大切さを学びました。
 受講者より「保健事業、介護予防事業の基本的な仕組み、年代による変遷を分かりやすく説明していただきありがとうございました。」、「地域ケア会議に出席し他職種の助言に大きくうなずきながらもコミュニケーション不足で繋がりができていないことをまず改善していきたいと思いました。」、「今年度も地域ケア会議に参加するので、困り事を見つけることも大切だけど、したい事を叶えるためには、している事を維持するためには、という面にも目を向けたいと思います。」といった貴重なご意見をいただきました。
 この度の研修会で得た知識は、アウトリーチ型オーラルフレイル予防事業をはじめとする地域における歯科衛生士の活動の場で活かしていきたいと思います。

活動報告 一覧