活動報告

　講演では、摂食嚥下時における姿勢調整、ベッドの姿勢調整、車いすの姿勢調整、歯科診療時におけるポジショニングと移乗介助について述べられました。嚥下障害がある患者は長時間座位になることで褥瘡が生じることがあるため褥瘡対策が必要であること、ベッドのポジショニングでは寝位置合わせが大切なこと、圧抜きについてもご講義していただきました。受講者からは「歯科衛生士もポジショニングやシーティングが大事だと思っています。今日、先生のお話をお聞きして、更に 色々な事(食事や呼吸、褥瘡)に繋がる事を再認識できました。 自分に出来る事から始めていきたいと思います。」「素晴らしいセミナーでした。 姿勢調整や褥瘡対策を詳しく学ぶことができました。 質疑応答の内容もわかりやすく、実践編で改めて勉強させていただきたいです。」「ポジショニング、圧抜きがいかに重要で大切なのかが良く分かりました。 ポジショニングが上手く出来ているか、出来ていないかで食事摂取時間、食事摂取量に大きく関わってくるということに衝撃を受けました。まだまだ知識や経験が浅い上、余裕がなく、目の前の仕事をこなすことに精一杯になっていて、ポジショニン グ、圧抜きのところまで気を配れていませんでしたが、今日学んだことを明日から実践していきたいです。 患者さんに、より心地の良い口腔ケアを提供できるよう、学びを深めていきたいです。」との、貴重なご意見をいただきました。

　本日の研修会を通して、口腔ケア・食事の前に、対象者の姿勢調整が体への負担を少なくするだけでなく、効果的なサポートに繋がることが分かりました。今後の臨床に活かせる内容で受講者の満足度も高い研修会となりました。