活動報告

2022年12月19日

研修会報告令和4年度 第38回研究発表会およびセミナー報告

令和4年度 第38回研究発表会およびセミナー

令和4年12月11日(日)に、令和4年度第38回研究発表会およびセミナーを開催しました。研究発表会においては、演題1「洗口剤が口臭原因物質及びストレスマーカーに及ぼす影響について」演者 石上真麗さん、演題2「重度心身障害者における口腔ケア方法に立案-入院時から退院後も継続介入している1症例-」演者 山脇真衣さん、演題3「サービス付き高齢者住宅における“健口サービス”の取り組み」演者 先家道子さんの3演題の発表がありました。会員が取り組んだ研究から症例報告、活動報告と多岐に渡る内容の発表がありました。参加者からは、「同じ歯科衛生士の研究や日々の取り組みを知る事ができ、とても励みになる」「刺激を受けた」などの意見をいただきました。

 セミナーにおいては、広島大学大学院医系科学研究科口腔保健疫学 教授 内藤真理子先生をお招きし「臨床上の疑問を解決する:エビデンスの収集と読み解き方」をご講演いただきました。研究の準備から研究デザインや方法など基礎知識からレビューの検索方法など実際のやり方まで非常に分かりやすくご教授いただきました。PICO、PECOについては例を用いて説明していただいたことでイメージしやすく理解を深めることができました。論文の読み方のヒントにおいては、講師の先生の実践方法をご教授いただき、受講者にも実践しやすい内容でした。
 受講者より、「エビデンスの重要性、またそのエビデンスを読み解く力が必要ということが分かった」「疑問に思った事を検索して新しい情報を収集する必要がある」「情報収集の仕方がとても参考になった」「今まで聞いたことはあるけれど言葉の意味など理解できていない事も多くあったので、分かりやすく説明していただいて理解を深めることができた」といった貴重なご意見をいただきました。
 研究については、ハードルが高いと感じている歯科衛生士も多いと思いますが、出来る事からやってみよう、と思わせてもらえる内容でとても充実した研修会となったと思います。


副会長 藤原千尋


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