活動報告

2022年6月3日

研修会報告令和4年度 アドバンス研修会報告

【令和4年度 アドバンス研修会報告】


令和4年5月29日(日)にWEB開催(オンデマンド配信:5月31日~6月7日)にて、令和4年度アドバンス研修会が開催されました。講師に東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生涯口腔保健衛生学分野 講師 松田 悠平先生をお迎えし、「そうだったのか!周術期の口腔健康管理の仕組みとその実際。」というタイトルでご講演いただきました。

 ご講演では周術期等口腔機能管理の定義と対象となる患者、なぜ口腔管理をするのか、各治療法の説明、地域連携の重要性についてお話していただきました。動画や画像、エビデンスを多く用いて、一般開業医に勤務する歯科衛生士が周術期とはどんなことを行うのか、患者はどんな治療を受けるのか、実際の口腔健康管理の方法がイメージしやすい内容でした。
 受講者より、「病院勤務で日々周術期等口腔機能管理を行なっています。わかったつもりで業務をこなしていましたが改めて口腔粘膜炎になった経緯や患者の現状を理解した上で考えながら口腔衛生管理を行うことが重要だと気付かされました。気を引きしめ明日からの仕事に役立てます。」「関わる機会の少ない領域でしたので、沢山の資料で説明して頂き理解しやすい研修となりました。」「日々、術前術後に周術期等専門的口腔衛生処置を行なっています。口腔健康管理について再確認し、術後感染対策への口腔ケアのエビデンスを知ることができました。」といった貴重なご意見をいただきました。
 周術期口腔健康管理について理解が深まると、患者への対応も柔軟に行えQOLの向上に繋がるということが分かりました。そして、これからは病院内だけで完逐するのではなく一般開業医とも連携し患者さんの社会生活を支えられるような地域連携が必要であることが課題であることも明らかになりました。この度の研修会で得た知識を今後の臨床に活かし課題も解決していかなくてはならないと強く感じました。


理事 奥河知恵

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