活動報告

2022年3月17日

研修会報告令和3年度 ステップアップ研修会報告

 【令和3年度 ステップアップ研修会報告】


令和4年3月13日(日)にWEB開催(オンデマンド配信:3月15日~3月22日)にて、令和3年度 ステップアップ研修会が開催されました。講師に石田歯科矯正歯科クリニック 理事長 石田 秀幸先生をお迎えし、「歯科衛生士が行うメインテナンスの意義」というタイトルでご講演いただきました。

 講演ではSPTとメインテナンスの違い、カリエス治療後・歯周治療後のメインテナンス補綴物のプラークリテンションファクター、歯科衛生士のクリーニングの意義などについてお話いただきました。また、様々な論文をご提示いただきPMTCの効果期間や歯科衛生士の口腔衛生指導の有効性などを知ることができ大変参考になりました。
受講者より、「歯科衛生士の視点ではなく、歯科医師の方から見たメインテナンスの着眼点など新しい発見も多く、明日からでも診療に活かしていきます。」「当院の定期受診者への口腔衛生指導について模索していたが、今回の研修会で糸口が見えた気がします。また、スタッフも情報共有したいと思いました。」「歯科医院でのクリーニングも効果はありますが、それだけではなく患者さんが毎日行うセルフケアに関わる口腔衛生指導が長期的に良好な予後に繋がると分かりました。また、対処療法ではなく原因に着目した治療を行うべきであり、そのためには患者さん固有のリスクや変わったところをしっかりと把握しておくことが重要であると思いました。」といった貴重なご意見をいただきました。
石田先生の「木を見て森を見ず」の言葉にはっとさせられるものがありました。メインテナンスでは、う蝕と歯周病進行の発見だけでなく患者さんの生活背景なども視野に入れて患者さんに寄り添うことが必要であると改めて感じられる有意義な研修会でした。
理事 奥河知恵

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