活動報告

2021年2月22日

研修会報告令和2年度医療技術者研修会および第36回広島県歯科衛生士会研究発表会報告

【令和2年度医療技術者研修会および第36回広島県歯科衛生士会研究発表会報告】


 令和3年2月7日(日)に令和2年度医療技術者研修会および第36回研究発表会をオンラインで開催しました。
医療技術者研修会では、講師に広島大学病院 口腔再建外科 顎・口腔外科 助教 神田 拓先生をお迎えし、「すぐに使える!医療安全ガイド」というタイトルでご講演いただきました。
 神田先生は厚生労働省において行政的な立場から医療安全に関わっていた経験をお持ちで、臨床・教育現場における医療安全の現状のみならず制度など多方面から捉えた歯科医療安全について教えてくださいました。
 今では当たり前と思っている仕組みも過去の医療事故からの学びによって改善されている事例などご紹介いただくことで、インシデントを報告する必要性の理解に繋がり、システムで守るというお言葉は心強く響きました。
 受講者からは、“すぐに使える!”との講演のタイトル通り「経験や年数を重ねても、いつ起こるかもしれない医療事故に 対しての、日ごろからの心構えや、医院内でのシステム作りは重要と考えます。明日から、実践していきたいと思います。」「日々の業務のなかで、誰にでも起こりうることであり、改めて気をつけていくことを再確認させて いただきました。明日は我が身、気を引き締めてできることから始めたいと思います。」といった、明日からの臨床に取り入れたいというご意見や「どの医療機関も感染症対策について大変な時期だからこそ医療安全についても今一度見直すことが必 要だと思いました。」といった貴重なご意見をいただきました。
 当初、集合型で令和2年6月に開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響から延期、オンラインへ変更しての開催となりました。講師の先生には演習を含めた内容を準備いただいておりましたが、開催形式の変更により演習が行えず残念でした。
 続いて研究発表会では、日立造船健康保険組合因島総合病院歯科口腔外科の岡朋子歯科衛生士より「当院透析患者の残存歯数とアイヒナー分類による栄養評価」と題して発表がありました。聴講者から、「勤務している施設でもアイヒナー分類が使用できないか検討していたので参考になりました」とご意見をいただきました。
 今後も、開催形式や内容について検討し、有意義な研修会が開催できるよう努めていきたいと思います。 

(公衆衛生部 矢野加奈子)

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