活動報告

2020年12月26日

研修会報告第2回介護予防口腔機能向上研修会の報告

 令和2年12月13日(日)に広島県歯科医師会館5階において、令和2年度第2回介護予防口腔機能向上研修会が開催されました。

 講師に吉備国際大学保健医療福祉学部理学療法学科 准教授 森下元賀先生をお迎えし、「全身からみる口腔機能維持・向上の取り組み~理学療法士の立場から~」というタイトルでご講演いただきました。
 ご講演では、嚥下の基本知識から姿勢と口腔・嚥下に関する内容などわかりやすく説明していただきました。さらに、姿勢による咀嚼筋との関わりや歯科診療台での姿勢についての注意点など歯科衛生士に直結する内容を教えていただきました。また、サルコペニアやフレイルと関連し、身体機能と口腔機能の関わりについて舌圧やオーラルディアドコキネシス、社会参加との関係性等のさまざまなデータに基づき詳しく説明していただきました。
 口腔機能と身体機能は密接に結びついていることが理解でき、歯科衛生士も口腔の事だけでなく身体的な事も同時に考えていくことが必要と感じました。
 受講者より、「口腔だけでなく全身をみることの大切さが分かった」「社会参加と舌圧がこんなに関わっていることに驚きました」「摂食嚥下と体幹や姿勢、筋肉との関連等が詳しく学べた」「歯科衛生士としてもっと知識を深めていきたいと思った」といった貴重なご意見をいただきました。
 歯科衛生士として、口腔機能を評価し口腔機能トレーニングを行う上で他職種と連携し一緒に考えていくことの大事さを学ぶ、大変有意義な研修会でした。

(学術 藤原千尋)



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