活動報告

2020年11月17日

研修会報告第2回地域歯科保健研修会の報告

 令和2年11月8日(日)に広島県歯科医師会館において、令和2年度第2回地域歯科保健研修会を開催しました。


 講師に広島大学大学院医系科学研究科歯科放射線学教授 柿本直也先生をお迎えし、「口腔画像診断と放射線療法およびその管理」というタイトルでご講演いただきました。
 趣向を凝らした演習を取り入れていただき、終始会場も盛り上がり3時間があっという間に感じる研修会でした。
 「口腔画像診断」では、歯科衛生士が関わることが多い歯周病の症例を多く取り入れていただき、オルソパントモグラフィーとデンタルエックス線写真それぞれの特徴と見方について詳しく教えていただきました。また、被曝線量と確定的影響について具体的な数値を用いて教えていただき、患者さんが安心できるような説明の仕方も参考となるものでした。
 「放射線療法およびその管理」では、全国でも数少ない内照射治療をされている先生の貴重な症例を通して、がん患者のQOLについても考える機会となりました。歯科衛生士として日々の臨床で口腔がんを見落とすことがないよう、気を引き締めて臨床に臨みたいと思いました。
 受講者からは、「症例をたくさん提示いただきわかりやすかった」「明日へのやる気に繋がった」「わかりやすく楽しく学べた」「また先生の研修を希望します」「舌がんの放射線療法について学べたことが貴重であった」など次年度以降も柿本先生の講演を再び聞きたいという複数のご意見をいただいた一方で、「マスクがあると聞こえにくかった」といったご意見をいただきました。
 今回は広島県歯科衛生士主催としては今年度初、感染対策を講じての開催となりました。受講された皆様には感染対策にご協力いただき無事に開催できましたこと、この場を借りてお礼申し上げます。
 いただいた貴重なご意見を参考に今後も対策を検討し、安全に、かつ皆様にとって有益な研修会を企画して参ります。(公衆衛生部)


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