活動報告

2020年3月30日

研修会報告第35回広島県歯科衛生士会研究発表会&セミナーの報告

  <令和元年度第35回広島県歯科衛生士会研究発表会&セミナー報告>

 令和2年2月23日(日)に広島県歯科医師会館5階において、令和元年度第35回広島県歯科衛生士会研究発表会&セミナーが開催されました。
研究発表会では、医療法人社団くろだ歯科クリニックの藤原香苗歯科衛生士より「研修プログラムを受講して学んだこと」と竹原・豊田地区地域歯科衛生士会,広島大学大学院医系科学研究会(歯)の三好早苗歯科衛生士より「通いの場における歯科衛生士支援とその成果-竹原市での4年間の活動と口腔機能調査から-」の2演題の発表がありました。
 聴講者より「今から育休に入ろうと思っていますが、復職研修制度を利用したいと思った」「明日から頑張ろうという勇気をもらった」「歯科衛生士が活躍できる場が広がっていく現状が理解できた」「通いの場での内容や知識の必要性を感じ勉強になった」といった貴重なご意見をいただきました。同じ地域で活動する2名の歯科衛生士の発表は、臨床においての参考にもなり、私たちのモチベーション向上に繋がったと思います。
 セミナーにおいては、講師に(株)メディカルシップグループ クルーズ薬局緑井店 エリアマネージャー・薬局長の岩見禎彦彦先生をお迎えし「歯科衛生士に必要な薬剤知識」というタイトルでご講演いただきました。
 岩見禎彦先生の講演では、薬剤の分類や薬効等の基本的な知識から口腔にトラブルが起きやすい薬剤等の説明があり、飲み合わせや飲み方などの注意点の指導もしていただきました。昨今、高齢化社会に伴い歯科衛生士が関わる患者さんや利用者の方も基礎疾患を持っておられ日常的に内服をされている方も多くなっており、口腔内に錠剤が残留している場合や嘔吐した場合の内服の対応について、食事を摂っていないのに食後の内服をするべきか等、多くの質問が寄せられました。
 受講者より、「薬のセミナーはとてもわかりやすく、貴重な資料もいただけて良かった」「薬剤師さんの研修テーマは長くリクエストしてきたので、薬剤の話が聞けて満足でした」「薬の飲み合わせの注意すべきことを初めて知れて良かった」といった貴重なご意見をいただきました。
 当会の研修会において薬剤師さんのご講演は、おそらく初めてになると思います。歯科衛生士が薬剤の知識を習得する場は非常に少なく、とても貴重なセミナーとなりました。
(学術 藤原千尋)






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